江東区デフバスケ体験会を行いました

こんにちは!
まだまだ酷暑が続く中、先日の8/3(土)に江東区にある深川スポーツセンターにてデフバスケ体験会を行いました。去年に続いて2度目の開催であり、当協会としては初めてのイベントです。

当日は40名ものの地域ミニバスの皆さんが参加したこともあって、何の問題もなく進行できるかどうか不安はありましたが、滞りなく終えれてホッとしております。特に去年も出た若松選手と丸山選手は流れをよく知っていたため、スムーズな進行ができたと思います。

デフバスケ体験会のメンバーとして、来年のデフリンピック東京2025を目指す若松優津選手(@__yuzuw__ )、丸山香織選手(@nikoniko.maruchan)、三瀬稜史選手(@tksm219)、私の大学時代の同期である星野智彦氏(@carnivorous_tomo)、審判として活動している廣嶋美子氏、今日が手話通訳として初めて現場に立つ内田愛里氏(@airi511773)、私(@ayao25basketball)の7名が出ました。

※Instagramのアカウントになります。

企画の流れ

流れとしては、日常的に使う手話を覚えたり、日常生活やバスケにおいてろう者と聴者の違いは何か、地域ミニバスのみなさんが声出しバイオレーションで試合をしてみたり、私たちと混合で試合をするというものでした。

実際の手話

日常的に使う手話の中でよくあるのは「こんにちは」だと思います。「こんにちは」の表現は、額に人差し指と中指を立てた手をあててから、胸の前で人差し指だけを立てた両手を向かい合わせて曲げるというのがよく知られていると思います。そして、普段ろう者はそのように挨拶していると思われています。

しかし、後に続くろう者と聴者の日常生活の違いについて、若松選手と丸山選手、三瀬選手が実際にどのように挨拶をするのかを実演してくれました。お互いに手をあげて「よっ」とやる感じです。かなりラフな挨拶に見えるかもしれませんが、これが本当の挨拶なんです。ただ、目上の人に対しては控えめに「よっ」とやる感じで挨拶します。他には、近くにいれば肩を叩く、遠くにいれば床を踏み鳴らして振動で伝えるなど、音以外の伝達方法があることも説明しました。

デフバスケでは…

バスケにおいても同様で、ディフェンスをする時に、スクリーンにひっかかりそうな選手の肩を叩くことで、スクリーンにひっかかるから自分がスイッチするという意思を表したりする方法があります。

声出しバイオレーションとは?

声出しバイオレーションは、特にろう者と聴者が混同でバスケをする時は、声によるコミュニケーションではろう者側が聞き取れないため、それ以外の伝達ツールを用いてやろう!というものであり、決して声を否定するものではありません。若松選手が審判役、私が監督役で三瀬選手と丸山選手が対峙しているシーンで、ダメな例として私が三瀬選手にあれこれ声で指示しているところをやりました。もちろん聞こえない三瀬選手は何を言ってるのかわからず、困惑してしまいます。その時こそ、目に見える形で伝える必要があります。

地域ミニバスのみなさんも声出しバイオレーションのルールの下、3分間の試合をやりました。私自身は聞こえないので、正確にはわからないのですが、審判を見る限り、声を出したことでストップしたケースは殆どありませんでした。

そして、私達と混合で試合をした後は、ミニバスのみなさんと一緒に集合写真とデフリンピック応援の動画を撮って締めました。1時間ほどの体験会でしたが、なかなか濃い時間を過ごせたと感じております。次のデフバスケ体験会はもっと内容の濃いものにしたいと考えております。

体験会を通して思ったこと

声が聞こえなくても選手自身が見える範囲にいれば、手話で伝えたりジェスチャー、ボードに書いた文字を掲げたりなど色んな伝達方法はあります。一方的ではなく、お互いの言語を補完し合うというのが肝心だと思います。何より良かったのは、ほとんどのみなさんが「こんにちは」の手話を知っていたり、ベンチにいる時は覚えた手話やジェスチャーで応援しているのが印象的で、順応力が高く、まるでデフの試合を見ているかのようでした。私達と混同で試合をした時は、一緒にやりたい!というみなさんが多く、これにもう少し時間を割けばよかったのではと今後の反省点が見つかりました。

ご協力してくださった皆様へ

当日のために準備をしてくださった江東区深川スポーツセンターの前田様森田様、当協会のクラファンのチラシを考えついた江東区スポーツ協会の役員をしていらっしゃる川村様、体験会の後のインタビューに応じてくださった桑田様コマザキ様、ありがとうございました!参加したメンバーもお疲れ様でした!

当協会は8/26までクラファンをやっております。

当協会のクラファンについては以下の通りです。
目標額の200万円までは、まだまだですが、みなさんの熱い応援と周りへのよびかけよろしくお願いします!

夢を追いかけるデフバスケキッズの未来のために「応援」をください。 - クラウドファンディング READYFOR
プロ選手やデフリンピック日本代表になるという夢を追いかけるデフバスケキッズを応援してください!デフバスケットボールの特徴を知って欲しいです。 - クラウドファンディング READYFOR
タイトルとURLをコピーしました