
1.開催概要
| 日程 | 2025年11月13日(木曜) – 14日(金曜) |
| 会場 | 品川総合体育館、戸越体育館 |
| 出場チーム | しながわシティバスケットボールクラブ デフアメリカ男子代表 |
| 手話通訳 | 石井 則子 川口 彩雄 |
2.経緯
11月15日(土)から開催される「デフリンピック東京2025」に合わせて、海外選手が東京に集まるこの機会を活かし、デフ日本代表・デフアメリカ代表・聴者のプロチームによる三つ巴の親善試合を構想したことがきっかけでした。
この構想を、日頃よりお世話になっているしながわシティプロバスケットボール監督・佐野智郎氏、そして江東区バスケットボール連盟役員・川村明彦氏 をはじめとする関係者の方々にご相談したところ、快くご賛同いただき、昨年末から準備を進めてまいりました。
しかし、近年のデフ日本代表を巡る騒動や、デフアメリカ代表の事情も重なり、計画は一時的に難航しました。そうした中でも佐野氏は「三つ巴でなくとも開催することに意義がある」と力強く背中を押してくださり、諦めることなく区との調整を続けてくださいました。
当方としても、デフアメリカ代表の送迎・滞在サポートや広報活動に尽力し、その結果、しながわシティバスケットボールクラブとデフアメリカ代表による親善試合やクリニックを実現することができました。
当日の様子&所感
日本代表合宿ではこれまでに社会人レベルの聴者チームと対戦することはありましたが、日本の聴者プロチームとアメリカのデフチームというこれまでにない組み合わせは初めてであり、正直なところ「うまくいくだろうか」という不安もありました。しかし、結果としてその心配は杞憂に終わりました。
コート上には、ただバスケットボールを愛する者同士が全力で競い合う姿がありました。しながわシティはシーズン真っただ中にもかかわらず、デフアメリカ代表に“プロ”としての本気のプレーを見せてくれました。また、後半からはしながわシティも声なしでサインのみでプレイする姿勢を見せてくれたり、4Qにはデフアメリカ代表からの要望でゾーンディフェンスを突破できるようなオフェンスをしたいという要望にも応えてくれました。デフアメリカ代表は序盤こそ互角に食らいついていましたが、数日前から続く合宿の疲れも影響したのでしょうか、最終的には15点差をつけられる結果となりました。ただ個々のプレイは素晴らしいものがあり、見習うべき点はたくさんありました。試合終了後の選手たちの表情は晴れやかで、互いの健闘を称え合う姿が印象的でした。この日は、 200人以上の観客 が足を運んでくださり、その声援は選手たちにとって大きな力となりました。
14日(金)は小学生20名、中学生20名を対象としたデフアメリカ男子代表によるクリニックが開催されました。デフアメリカ男子の選手がペアで講師を組み、あるエリアはドリブルを中心としたスキルアップ、あるエリアはオフェンスの組み立て方といった具合で、6つのエリアに分かれて、10分ごとに切り替わるというスタイルでした。また、クリニック中は音声を発することなく手話やジェスチャーで進めることで、講師が何を言いたいのか真剣に聞き取る姿からデフバスケを通してデフというものはどういうものか、言語の違う人を相手にした時にどのように進めればよいのか考えるきっかけを与えられたと思います。
史上初の取り組みとして、様々なトラブルはあったものの、私としてもとてもいい経験になりました。また何より、佐野氏を始め品川区やスポンサーの皆様や関係者の力なくして開催はありえませんでした。改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。















